債務超過とは?
こんにちは!
ほたかです。
今日は『債務超過』について見ていきたいと思います。
債務超過ってなんのことだか、分かりますか??
・聞いたことないなぁ
・言葉だけなら知っている
・すげぇヤバいやつでしょ!
いろんな方がいらっしゃると思います。
貸借対照表のとある状態を指しているんですけど、
絵にした方が分かりやすいのでご覧ください↓↓
こういう状態です(^-^;
分かりますでしょうか??
正常の場合は、
資産 = 負債 + 純資産 となります。
式を次のように変えることもできますよね。
資産 - 負債 = 純資産
つまり会社を処分した後に、プラスの正味財産が残っている状態です。
債務超過の場合は、
負債 - 資産 = 純負債 となります。
純負債なんて言葉はありませんが、言葉として分かりやすいので一時的に造語を使わせていただきます。
これは、会社を処分した後に、負債しか残らない状態です。
これが債務超過です。
『うん。で?』
『何が大変?別に会社たたむつもりないし。』
いや~~~(^-^;
すごい大変ですよ!
だって負債ってことは、来月とかに支払が来るんですよ!
資産が全部現金だとしても、返せない状態なのに、資産の中身には売掛金や在庫や固定資産や保証金や保険積立金や・・・いろんな支払いに使えない資産があるんですよね??なけなしのキャッシュで、迫りくる負債の支払・返済に対応しないといけないんです!
もう事業どころじゃなくなりますよね、、、
どうやって今月の支払い、返済を行おうか・・・本業じゃないそんなことに頭を悩ますことになるんです。
債務超過という嵐のすごさがわかっていただけたと思います。
似たようなものに、過小資本というのがあります。
債務超過よりさらにマイナーな言葉ですね(^-^;
上の記事で書いたような、純資産が少なくて、負債が多いという状態が過小資本です。
債務超過ではないけど、その一歩手前、いつ債務超過になってもおかしくない状態のことをいいます。状況はほぼ債務超過と同じです。負債の支払・返済に追われる状態になります。
さらにさらに、実質債務超過というのもあります。決算書上はちゃんと純資産がプラスで債務超過ではないんだけど、貸借対照表をよく見ると資産価値のないものが計上されていて、これらを考慮すると実質的には債務超過だよね。というケースです。
よくあるのは、実態を反映していない在庫、回収不能な売掛金、時価の下落した土地、先代の時代から残ってる内容の分からない資産等々です。これらを考慮すると債務超過になるケースが結構見受けられます。
中小企業は、債務超過、過小資本、実質債務超過のケースが少なくありません。
自社の貸借対照表はどのような状況でしょうか??
この先、長く安定した経営を実現していくためには1円でも多く資産超過となるようにしたいものですね!