相撲と経営
こんにちは!
ほたかです。
平成30年9月場所が終わりました(^o^)/
相撲を見ていて相撲と経営について、
意外なつながりがあることに気が付いたので
ちょっと書いてみたいと思います。
何年か前に本場所を見に行ってから、すっかり相撲に魅了されてしまいました。
それからは、隔月で開催される本場所が楽しみでたまりません(笑)
今場所は誰が優勝するのかなぁと楽しみにしていました。
そう、誰が優勝するかが楽しみなんです。
これが視聴者目線であることに気が付いたのです。
取組みを行っている多くの力士は、優勝を目指すというよりは勝ち越しを目指しているのではないか?こう思ったのです。
勝ち越しさえしていれば番付が下がることはなく、確実に上がっていきます。
力士の最大の目標は、幕の内で優勝することと横綱になることだと思います。
現実路線としては、勝ち越しを続けることと、一つでも上の番付に上がることが目標になるのだと思います。
優勝する又は勝ち越すということと、横綱になる又は番付を上げるというこの二面から相撲を捉えていくと面白い発見があります。
優勝を目指す、勝ち越しを目指すというのはその場所に関する成績についての目標という事になります。だから、場所が変われば先場所の成績は考慮されません。またゼロからの競争です。30年の名古屋場所の様に横綱が全員休場したような場合では、誰にでも優勝のチャンスが巡ってきます。このワンチャンスをモノにしたのが御嶽海でした。
横綱になる、番付を上げるということは、優勝した結果、あるいは勝ち越した結果得られるものです。これは、劇的に変化するという事はありません。優勝したからといって、いきなり大関や横綱になれるわけではありません。過去からの連続した成績(実績)を積み上げて今の地位があるのです。序の口、序二段、三段目、幕下、十両、幕内、小結、関脇、大関、横綱と地位を上げていくためには、一場所一場所を大切に白星を重ねていくことが大切になってきます。
とお~くの方に番付upという目標があり、目の前には本場所の勝ち越しという目標があるイメージです。
ここまできてやっと経営の話しになります(笑)
経営における一事業年度が相撲における一場所になります。
一事業年度の成績そのものは毎回リセットされます。
その成績は純資産というところに反映されて蓄積されていきます。
毎期リセットされる損益計算書は、その場所の力士の成績に該当します。
リセットされない貸借対照表は、その力士の番付(=強さ、ステータス)に該当します。貸借対照表や番付には連続性があるのです。
とお~くの方に貸借対照表強化という目標があり、目の前に今期の黒字という目標があるイメージです。
どうですか??
力士の心境、目標を経営に当てはめて考えるとす~と頭に入ってきませんか。
ところが現在の経営において、貸借対照表はほとんど無視されています。あってもなくてもあんまし関係ない、そもそも何のためにあるかよう分からんという風に思われている方が大勢います。損益計算書の数字は気にかけているという経営者はいたとしても、貸借対照表の数字が気になるという経営者はほとんどいないのが現実です。会計事務所の職員も貸借対照表の説明をするということは少ないと思います。
つまり誰も番付なんて気にしていない、ということです。力士でそんな人はいません。番付が下がれば廃業(引退)をせざるを得なくなります。会社も同じです。会社で番付が下がるという事は、貸借対照表が債務超過に近づくという事です。債務超過になったらほぼ退場決定です。逆に大幅な資産超過であれば、少々単年度の成績が悪くてもへっちゃらです。
力士は、本場所の成績と自身の番付を同じくらい大事にしていると思います。意識としては、番付維持のために目の前の取り組みを頑張るというところでしょうか。経営においても、健全な貸借対照表をキープするために、一事業年度を懸命に過ごし利益を確保するという意識が必要になります。公私混同経営などをして利益(勝ち星)を減らし、貸借対照表強化(番付up)を邪魔していては経営者失格といえます。
分かりにくくさせていたらごめんなさいm(__)m
【オマケコーナー】
テニスも相撲と同じランキング戦です。ランキング維持と目の前の大会の勝利を懸命に戦っています。野球やサッカーは、ワンシーズンごとに完全にリセットされるゲームです。経営を野球やサッカーの感覚でやっちゃうとしんどくなります。今期は儲かったから、なんて大盤振る舞いをしていては続きません。是非、永く続くランキング戦の感覚を身につけましょう!!