ふらっと気ままな 会社の数字

安定した経営をしたい人のために向けた発信する会社の数字あれこれです。

財務ドリル① BS編

こんにちは!

ほたかです。

 

数字のセンスを磨いていくコーナーです。

設例を読んで思考することで少しずつセンスが身についていきます。

小学校の時の計算ドリルを思い出して楽しんじゃいましょう!!

 

 

【設例】レベル★

貴方は、創業20年のある会社の社長に就任しました。

経理担当者から貸借対照表を見せてもらいました。

次の貸借対照表を見てどのように思いましたか?

感想と現状に至った仮説を答えてください。 

 

資産の部が1億円

負債の部が9000万円

純資産の部が1000万円(うち、資本金が1000万円)

 

 

 

 

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ほたかの感想

 

 

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★負債が多いなぁ・・・

★純資産が全然増えてないじゃん・・・

 ★自己資本比率が低っ

 

 

 

ほたかの仮説

 

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★純資産が全然増えていないという事は、この20年間商売で利益を稼いでないってことになるけど、理由は2つかな。

 ①事業そのものに収益力が無い。

 ②前経営者が利益を出さない(納税をしなくて済む)ように、無駄な経費を使っていた。公私混同経営、どんぶり経営の典型。

 

★そもそも、1億円相当の資産がすべて有効に使われているのだろうか?

★収益獲得に貢献しないような資産を持っていないだろうか?

★無駄な資産は処分して少しでもお金に代えられないか?

 

 

 

 

ほたかのコメント

 いかがでしたでしょうか?中小企業の中には、納税を嫌って利益を出さないようにする経営者が一定数います。そうすると、商売に必要な道具(資産の部)を調達しようと思うと負債に頼ることになります。これが過大債務、ひいては債務超過の要因になります。

 もう一つ、商売への貢献度の低い資産(不要な車、会員権等)を持っていたりすると結局その購入のために負債を増やす(減らない)ということになりかねません。

 納税が嫌い、必要なものは借金で購入、困った時も借金で凌ぐというマインドで経営していると、こんな貸借対照表が出来上がってしまいます。

 純資産を最大化すべく、無駄な経費はトコトン削減する。節税ではなく、利益最大化を考える。

 資産の維持にはそれなりのコストがかかっていることを認識し、不要・不急の資産は持たないようにする。

 

 こんなマインドになると会社はいい方向へ変貌していきます!どうするかは社長さんの心ひとつです。